椎間板ヘルニアは、頸から腰までどの場所にも発生する可能性がありますが、ほとんどは
腰の部分で起こります。
症状としては腰が曲がりにくい、腰や背中がひどく凝る、腰を曲げるとふとももやふくらはぎ
にしびれるような痛みがあるなどです。中には頭痛・めまい・吐き気などが起きることもあり
ます。
症状が重ければ、24時間自分の足でないような激痛におそわれてきます。基本的に神経
痛と筋肉痛では痛みの性質が異なります。大変厳しい痛みがあり、足をえぐるような痛さだ
と訴える患者さんも多いです。
そして、どの患者さんも一定の痛みの走行パターンがあり、治療そのものはそれほど難しい
ものではありませんが、発症から現在までのスパンが短ければ、ヘルニアの状態にもよりま
すが1・2ヶ月程度で緩和することが多いです。
椎間板ヘルニアの症状は多彩ですが、大きく三つに分けると
●ヘルニアが脊髄を圧迫して生じる脊髄症状
●神経根を圧迫して生じる神経根症状
●椎間板そのものから発生する椎間板性疼痛
になります。
原因の一つは椎間板の老化です。
髄核(中心部のゼリー状のもの)の水分量は年齢とともに減少して粘り強さがなくなり、圧力
に耐えきれずに線維輪(外側の固いもの)を破って突出しやすくなります。
これが神経を圧迫して脊髄圧迫症状と神経根圧迫症状を発生します。椎間板が神経に向か
ってふくれることを椎間板ヘルニアと言います。
しかし、近年、激痛の原因がヘルニアばかりとは言えないという事が明らかになってきていま
す。その証拠にヘルニアを切除する手術を受けても、一向に痛みが引かない場合がかなりの
確率で起こっているからです。
背骨に負担のかかる、重いものを持ち上げる・引っ張る・体をひねる・長時間の座り仕事
などの動作はヘルニアの原因になります。また、姿勢の悪さからくる生理湾曲の狂いは、
腰への負担が非常に大きく、椎間板ヘルニアを引き起こす原因となるばかりでなく他の部位へ
も悪影響を及ぼします。 
椎間板ヘルニア治療には、大きく分けて対症療法と切開手術の2通りがあります。
対症療法では症状の緩和が見られないことも多く、手術では長期の入院が必要となるため、
多くの人々を悩ませています。
椎間板ヘルニアのレーザー手術は、PLDD手術(レーザーによる椎間板ヘルニア減圧手術)
と呼ばれ、日帰りで行うことが可能な画期的な治療法です。また、切開しないため、出血が殆
どなく、全身麻酔も必要としない安全な手術です。
治療を検討される際に注意して頂きたい事は、この治療は全ての方に効果があるわけではな
いということです。MRI検査によって、治療効果を予測し、正確な適応の診断を行うことが重要
視されています。
なによりも、ヘルニアそのものにならないことが重要です。そのためには、生体力学的な危険
を知ることが大切です。
滑る・転倒・ねじれ・振動などの運動がその対象となることが多いです。
予防策として、背筋や腹筋は背骨への負担を少なくする働きがありますので、(ハードな筋力
トレーニングをする必要はありませんが)適度にスポーツを行うなど腹筋と背筋の筋力維持・
向上に心がけましょう。
また、椎間板に負担のかかる椎間板圧ですが、これは座った状態が一番負担がかかります。
ですので、適度の運動がお薦めです。
生理湾曲の狂いが生じないように日ごろから正しい姿勢を心がけることが大切です