便秘
便秘とは、排泄される便が硬くて少なく、しかも排泄物が長時間腸内にとどまり便の出が異常に遅れている場合をいいます。
≪便秘の種類≫
●一過性の単純性便秘器質性便秘腸の障害(炎症、狭窄、癒着、腫瘍など)によって腸管が狭くなり内容物が通りにくいために起きます。
機能性便秘腸管機能の異常で起きます。
運動不足気味の人がなりやすいもので便秘の中で最も多いものです。
器質性便秘や、がん、糖尿病などによる機能性便秘の場合は、原因となっている病気の治療
を行う必要があります。
他に、下痢と便秘を繰り返す様な症状の過敏性大腸炎(過敏性腸炎ともいう)があります。
ふつうの便秘は、初期に苦痛が少なく、何日かたてば改善されます。
しかし、次第に慢性化してくると、食欲不振・肌荒れ・胸やけ・げっぷ・腹部膨満感・下痢部圧
迫感・腹痛などの自覚症状が現われてきます。
また、神経症状として、頭痛・めまい・動悸・不眠・精神不安・疲れやすい・精神集中力の欠如や発熱などが挙げられます。また便秘は痔や高血圧をはじめ、色々な病気の誘因となるので、適切な治療法で直すことが大切です。

便秘は原因によって以下の種類に分類されます。
●一過性の単純性
食物や旅行等で生活様式に変化が起きたり消化の悪いものばかり食べたとき、精神的ストレスや運動不足の影響で起こります。
●症候群性便秘
胃・腸の病気、腸閉塞、大腸のポリープ、肝臓、すい臓の炎症などの病気が原因になります。
また、降圧剤・利尿剤などの薬の副作用によって起こるケースもあります。
●けいれん性便秘
精神的ストレスなどにより腸管の拡張や運動の亢進が起こり、大腸のぜん動運動が強くなってけいれんを起こす事が原因です。またその痙攣性収縮のため糞便は小さく硬く兎糞状となり、過敏性腸症候群の便秘型として起こります。
●弛緩性便秘
結腸の緊張がゆるんだり、収縮力が低下して蠕動運動がスムーズに行かなくなりその結果、便が大腸を通過するのに時間がかかる事が原因です。大量の便やガスが溜まり、お腹が張ったり、残便感があったりします。女性やお年寄り、内臓下垂、低血圧、体力が弱い人などに起こります。
●直腸性便秘
便意を抑える習慣などで、直腸・結腸反応が鈍くなり、正常な排便反射が起こらず、便意を感じなくなって起こります。便意を抑制する習慣の多い人や浣腸の乱用によって直腸粘膜の神経が鈍った人に多く見られます。高齢者の場合は、しばしば結腸性便秘と合併して頑固な便秘となります。
●過敏性大腸炎(過敏性腸炎)
不安や精神的ストレスによって腸管の運動異常が誘発され、腹痛や便通異常が発生します。朝食を抜いたり、栄養の偏り、運動不足などの生活習慣の乱れが原因になります。特に成人女性や知的労働者に多くみられます。

他の病気のために起きたものでない一般の便秘に対しては、食事や運動、規則正しい生活、規則正しい排便の習慣を心がけるのが大切です。
さらに、便秘に効く食材として有名な物の一つが
海藻や
野菜などに含まれる
食物繊維です。
食物繊維は、便の量を多くして腸のぜん動運動を刺激します。
芋類や
豆類なども腸内で発酵してガスを発生させ、腸管を刺激するので、便通が良くなります。
乳製品などの、ビフィズス菌も抗菌作用によって感染症を予防する上、腸のぜん動運動を活発にして便通を良くします。
果物に含まれる果糖と有機酸(クエン酸、リンゴ酸など)は、大腸を刺激して便意を起こさます。
ビタミンB1、ビタミンE、パントテン酸も便秘解消に効果があります。また水分補給も便秘の予防と解消に欠かせません。
特に冷えた牛乳は腸への刺激効果が高く、毎朝起き抜けに飲む事により効果的です。
また、運動では血液の循環をよくする全身運動や腹筋運動が適しています。